Typoのインストール
Typoとは何か?
typoとは、Ruby on Railsで実装された ブログツールです。
インストール方法
typoはRuby on Railsを動作させる環境が必要です。日本国内の通常のレンタ ルサーバではFastCGIが使えないところがほとんどなので、実用的に動かすこ とは困難です。したがって typo は自分で専用のサーバをたてられる人向けで す。
以下は筆者の環境でのインストールメモです。
環境:
- FreeBSD 6.0
- Apache 2.0系 + FastCGI
- Ruby 1.8.4
- Rails 1.0
- MySQL 4.1系
これらの環境はすでにインストール済みであることとします。
ダウンロード
typoには、stableとcurrentがありますが、ここではcurrentのインストール方 法を説明します。typoはきちんとしたテストコードがあり、currentでも安定 しているということです。
http://www.typosphere.org/trac/wiki/DownloadCurrent
まず、subversionリポジトリから最新のコードを取得します。
svn checkout svn://typosphere.org/typo/trunk typo
このソースコードツリーを適切な場所に配置します。筆者の場合、
/home/www/typo
に置きました。
また、以下のディレクトリを apache 実行ユーザ権限で書きこみ可能にします。
cache (なければ作る) log public
例:
# cd /homw/www/typo # mkdir cache # chown -R www:www cache log public
また、public/dispatch.fcgi と public/dispatch.cgi の先頭行を
#!/usr/bin/env ruby
から、以下のような絶対パスに変更しておきます。
#!/usr/local/bin/ruby
文字コードの設定
typoでは文字コードはUTF-8で扱っているので、そのままでも大抵日本語は通 ります。しかし、Content-Type: ヘッダの問題で、ブラウザによっては正しく 表示されないことがありますので、次のようにして明示的にContent-Type ヘッ ダを出力するようにしてやります。
まず app/controller/application.rb に以下の行を足します。 他にも before_filter で始まる行があるので、その前か後に追加します。
before_filter :set_charset
また、以下の行を、ApplicationController クラス定義の最後の方に追加しま す。
protected def set_charset headers["Content-Type"] = "text/html; charset=utf-8" end
データベースの設定
ここではMySQL 4.1 を使用します(他にも PostgreSQLやSQLiteなどが使用可能)。
DBアクセス用に typo というユーザを作り、development環境とproduction環 境用に、それぞれ typo_dev と typo というデータベースを作ることにします (development環境で動かすつもりがなければ development用DBはなくても良い)。
root権限でMySQLに接続し、以下のようなコマンドを実行します。
% mysql -u root -p mysql> grant all privileges on typo.* to \ 'typo'@'localhost' identified by 'password'; mysql> grant all privileges on typo_dev.* to \ 'typo'@'localhost' identified by 'password'; mysql> flush privilages; mysql> create databse typo_dev; mysql> create databse typo; mysql> use typo mysql> source /path/to/db/schema.mysql.sql mysql> use typo_dev mysql> source /path/to/db/schema.mysql.sql
続いて、typoソースツリーの config/database.yml を設定します。 YAMLのアンカーやエイリアス機能を使っています (http://jp.rubyist.net/magazine/?0009-YAML 等参照)。 日本語を使うなら encoding: utf8 を追加しておきましょう。
login: &login adapter: mysql host: localhost username: typo password: password encoding: utf8 development: database: typo_dev <<: *login test: database: typo_tests <<: *login production: database: typo <<: *login
Apacheの設定
Apacheはバーチャルドメインで運用します。例えば、typo.example.com とい うドメインで動かす場合、Apacheの設定ファイルは以下のようになります。
fastcgiモジュールのロード
LoadModule fastcgi_module libexec/apache2/mod_fastcgi.so
fastcgiプロセスの起動設定
<IfModule mod_fastcgi.c>
FastCgiIpcDir /tmp/fcgi_ipc
FastCgiServer /home/www/typo/public/dispatch.fcgi \
-initial-env RAILS_ENV=production \
-processes 2 -idle-timeout 60
</IfModule>
バーチャルホストの設定
<VirtualHost *>
ServerName typo.example.com
ErrorLog /var/log/httpd-error.log
CustomLog /var/log/httpd-access.log combined
DocumentRoot /home/www/typo/public
<Directory /home/www/typo/public>
AllowOverride All
Order deny,allow
Allow from All
</Directory>
</VirtualHost>
設定したら Apache を再起動します。
Typoの使い方
Typoの管理画面は、だいたい見れば使い方はわかるようになっています。以下 は主要な部分のごく簡単な説明です。
最初の設定
インストールが終わったら、ブラウザでアクセスしてみます。admin用インタ フェースは、上記の例では http://typo.example.com/admin のように、URL の後ろに admin をつけたものになります。
最初は、以下のように Signup 用画面が現れますので、ユーザ名やパスワード をきめて入力します。

すると、管理画面になります。typoの管理やエントリのポストはすべてこの管 理画面から行います。

Blog title などを適切に設定して Save My Setting ボタンを押すと保存され ます。その後、管理画面右上の your blog というリンクをたどるか、トップ の URL http://typo.example.com/ にアクセスすると、blog の画面が表示さ れます。

記事の投稿
記事を書くには、管理画面上部のメニューの Articlesボタンをクリックし、 Quick PostかCreate new articleをクリックします。そして、Title に記事の タイトル、Bodyに本文を入力していきます。
Create new articleを選択した場合は、以下の画面のように、タイトル や本文を入力するとリアルタイムにプレビュー画面が表示されます。

また、Title 横の edit permalink ボタンをクリックすると permalink の URL を自分で指定することができます。通常、permalink の URL は Title か ら自動で生成されますが、日本語が混じっている場合、URLエンコードされた 長くて人間には読めない permalink になります。よって日本語のタイトルを 使う場合は自分で permalink を指定する方が良いでしょう。
また、Toggle Advanced Options をクリックすることで、細かいオプションを 指定できる画面が出現します。ここの Textfilter でフィルタを指定すること で、Body部分の記法を選べます。
- None
- 生のHTML
- Markdown
- Markdown記法。http://niiyan.s8.xrea.com/blosxom/blosxom/20050107_markdown_syntax_sample.htmあたりが参考になる。
- SmartyPants
- http://daringfireball.net/projects/smartypants/参照。
- Markdown with SmartyPants
- MarkdownとSmartyPantsの組み合わせ。
- Textile
- http://www.textism.com/tools/textile/参照。
サイドバー
管理画面上部メニューの Sidebar で、ブログ画面の右側のサイドバーを管理 できます。

画面左側からアイテムを選び、右側の領域にドラッグandドロップして Publish changes ボタンを押すとサイドバーにアイテムが追加されます。 一度画面をリロードするとアイテムの設定ができるようになるので、必要に応 じて設定します。
アイテムには、例えば以下のようなものがあります。
- Archives
- 月別アーカイブリンクを表示。
- Categories
- ブログのカテゴリリストを表示。
- Del.icio.us
- del.icio.usのブックマークを表示。自分のdel.icio.usのユーザ名を指定する。
- Static
- 自分で自由にHTMLを書ける。
- XML Syndication
- RSSやAtomフィードのリンクを表示。
他にも Backpack のリストや Flickr の写真を表示させるもののもあります。
テーマ
Typoはテーマという仕組みで画面の見栄えを変更することができます。標準で ついてくるのは Azure というテーマです。
他にも、http://www.typosphere.org/trac/report/11 から追加のテーマをダ ウンロードできます。それぞれのチケットに添付されている preview.png と いうファイルがプレビュー画面なので参考になるでしょう。
また、Typo Theme コンテストというのが行われていて、 http://www.typogarden.com/articles/2005/12/10/final-results で上位作品を見ることができます。
それぞれのテーマにダウンロードリンクがあるので、それをダウンロードして きて、typo ツリーの themes というディレクトリに展開します。
すると、管理画面の Themesメニューで以下のようにテーマ一覧が表示される ので、好きなテーマの Activate リンクをクリックするとそのテーマに切り替 わります。

他のブログツールからの移行
typo のソースツリーの db/converters に、他のブログからの移行ツールがあ ります。MovableType や RSS フィードから typo の記事に変換できるようで す(筆者は試していません)。

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